■ 抄録・要旨
| ネオニコチノイド系殺虫剤として登録されているイミダクロプリド、ニテンピラム、アセタミプリド、チアメトキサム、チアクロプリド、クロチアニジン、ジノテフランの7化合物について、d 4-イミダクロプリド、d 3-アセタミプリド、d 4-チアメトキサム、d 3-クロチアニジンを内標準物質として用い、河川水試料を対象としたLC/MS/MSによる一斉分析法を開発した。測定方法の検出下限は十分に低く、回収率も概ね確保できたことから、本分析法は河川水の汚染実態を把握するための同時分析方法に使用できると判断した。東京湾に流入する河川の9試料について、開発した分析方法を用いてその河川水中濃度を測定した。ろ液試料では、ジノテフラン、クロチアニジン、イミダクロプリドがいずれも検出されたが、ニテンピラムは検出されなかった。ろ過残渣試料からは、ネオニコチノイド系殺虫剤はすべて不検出であった。
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